
不登校やひきこもりの子に、再登校や働くことを、
無理やり強要するというのは、返って逆効果です。
でも、本当に待っているだけでいいのでしょうか?
心療内科やメンタルクリニックへ行くと、
“歩き出すまで見守りましょう”
と言われ、
見守った結果6年以上を無駄にしました。
私の娘のひきこもりが長引くようになって、
娘本人の状態が悪化するスピードが増してくると、
危機感を感じて、行動することが増えました。
ひきこもりを支援してくれるあらゆる公的機関や
民間施設・団体などにも、今まで以上に頻繁に
顔を出して相談するようになりました。
新たな支援団体や支援施設へも行くようになり、
とても驚いたことがあります。
私の娘のような10代の引きこもりを持つ親御さんが、
いるにはいるのですが、ごくわずか。
前回でもお話しましたが、それらの施設でも、
ほとんどは、白髪の老人(のように見える)が、
30代~50代の中年のひきこもりの親御さん。
中高年のひきこもりが多いとは聞いていたけど、
これほどまでとは思わなかった。
というのが正直な感想だ。
話を聞いてみると、
短い人でも5年とか10年、20年や30年引きこもって
今に至るという方がザラにいるのに再度びっくり!
そして、イザその輪の中に入って話を聞いてみると、
ひきこもった時期や現在の様子、以前と比べて変わった
状況などを順番に発表していました。
私も、自分の番が来たので私の状況を話しました。
すると、参加している親御さんのほとんどが母親で、
私が父親としてひとりで参加していることを称賛
されました。
つまり、ひきこもりの子供と対峙しているのは、
ほとんどが母親だということ。
私も仕事があるので、四六時中対応できないですが、
母親任せになっている現実を見た。
家庭の状況は、その家ごとに違うので一概には
言えないけど、ひきこもりの暴力(ことばの暴力含む)
に遭うのは、どうしても弱い立場の母親が多い。
ひきこもりを支援してくれる機関や施設には、
カウンセリングをしてくれるカウンセラーが、
いる場合もあります。
また、開催時に心療内科の医師の講演を聞けた、
場合もありました。
内容としては、いろんな事例を聞けたり、
さまざまな引きこもりの対処パターンなどを
聞ける機会もありました。
ただし、正直な感想を言わせてもらうとすれば、
自分の子供にピッタリと合った事例はなかった。
そして、数十年単位でひきこもっている親御さんは、
そういった集まりに参加して、同じような境遇に、
ほっとしているように感じたことだ。
「ひきこもりで悩んでるのは自分だけじゃない」
という、いうなれば
「傷のなめあい」
的な雰囲気を感じたことは否めない。
そしてカウンセラーや医師の口から出た、
「本人がその気になるまで、焦らず待ちましょう」
といった言葉を聞いたときに、
「このままじゃダメだ!」
と感じました。
自分が白髪のおじいさんになるまで、
娘を「ひきこもり」にするにはいかないと。
もちろん、ひきこもりの親御さんの集まりで、
参考になった部分がないわけでもない。
でも、直感的に、
「何かが違う!」
と感じて、それ以来そういった集まりには、
自然と足が遠退いた。
「本人が歩き出すのを待つ!」
という部分で特に違和感を覚えた。
もし、歩き出さなかったらどうなるのか?
同じように「中高年引きこもり」になるのは、
高い確率でありえる現実である。
他にもひきこもりを脱する方法があるはずだ!
と決意を新たにできたことは、
ひきこもりの親御さんの集まりに参加したことで、
気付いたことでした。
いろんな話を聞いたりしてわかったことは、
「ひきこもり本人が歩き出すのを待つ!」
のではなく、
「ひきこもり本人が歩き出せる環境を整える」
ための行動を起こし努力すること。
それを、親である私たちは、
「自分の子供を信じて、解決まで続けること」
言葉で言うのは簡単ですが、
実はこの後大変な状況になり、今言った決意が、
崩れ去りそうになることが起きました。
続きは次回以降また・・・
[…] 本人が歩き出すのを待つのは正しい? […]