
ひきこもっていた娘には、兄と姉がいます。
3人とも同じように愛情を注いできたつもりです。
この2人が娘に与えた影響について・・・
プロフィールにも書きましたが、
ひきこもっていた私の娘には姉(長女)
がいます。
長女は(育代)といいますが、
現在は結婚して1児(男の子)の母です。
今でこそ幸せな家庭生活を送っていますが、
実は中学生時代は、やんちゃ娘でした。
初めて話しますが娘の姉(長女)は、
いわゆる不良で思春期を過ごしました。
これはこれで大変だったのですが、
年月の経過や結婚し出産したこともあり、
昔の記憶は薄れているのかもしれません。
こちらもプロフィールにあるように、
私には長男(和明32歳で独身)がいます。
長男と長女は2歳(学年では3つ)離れてます。
長男が生まれると、私も両親も大喜びで、
全ての愛情は、第一子である長男に注がれます。
それは、どの家庭でも同じかと思います。
私自身も長男ですので、記憶にはないですが、
たぶん生まれた時はそうだったのでしょう。
長男というのは、生まれながらに、
第一子という恩恵を受けれるようになっています。
さて、しばらくすると2人目の長女(育代)が、
生まれることになります。
すると、今度は生まれたての小さな長女に、
どうしても目がいきがちになるものです。
私の場合も覚えがありますが、私には4歳年下の
弟がいます。
現在は、もちろん妻子をもって県外で生活を
しています。
私が4歳の時に生まれたこともあって、
私の記憶もある程度残っています。
弟が出来たという嬉しさもありましたが、
しばらくすると、親(特に母親)は弟につきっきり
で、自分より弟がかわいいのだと、
そう感じたこともよくあったのを思い出します。
特に、けんかになった時などは、
ほとんど私がしかられました。
弟が悪くても、
「あなたはお兄ちゃんなんだから・・・」
という母親特有の口癖でいつも理不尽に思って
すねていたことを覚えています。
さて、私の幼少期の話をしたのには、
ひきこもっていた娘との関連があるからです。
どういうことかと言うと、
私の子供たちも、長男から長女、そして次女へと、
親の愛情がシフトしていると本人たちは感じたと
思います。
どの子もかわいいのですが、どうしても生まれて
間もない赤ちゃんには、手がかかるものです。
親は、決して差別しようと思っていないですが、
どうしても下の子を優先することがあります。
長女の不良化した原因の一つかもしれません。
でも、そんなことを言ってしまえば、
兄弟の下に生まれた子供がいる家庭では、
上の子がみんな不良になることになりますね。
例えば、うちの長男は妹(長女)が生まれて、
「あなたはお兄ちゃんなんだから・・・」
的な扱いを受けていることがあったと思います。
でも、思春期に不良にはなりませんでした。
なので、姉妹や兄弟がどうだから不良になった
とかいう理屈は、本来違うのだろうと思います。
長女は、たまたまやんちゃで、不良になり、
高校も中退してしまいました。
私たち親と長女との物凄いバトルを間近で見て、
おびえていたのが、次女なんです。
おねえちゃんが、親と言い争っている姿や、
暴れている姿を、いつも見ていたのです。
ですから、次女は小さいころからわがままや、
文句を言わない子供でした。
姉と親とのバトルを見て学んだのでしょう。
「これをやったら叱られる」
「これを言ったらダメなんだ」
ということを、言わない子供になっていました。
逆に言えば、自分の本当の気持ちを言えない、
「がまんする」というすべを覚えていたのでしょう。
この、
「自分の本音が言えない」
「我慢して人に合わせる」
といった生き方を与えてしまったのは、
私たち親の責任だと痛感しています。
こういう「ものを言えない、我慢する」
という性格が、保育園、幼稚園、小学校、中学校での
友達関係や日々のストレスにつながったと考えます。
それが、思春期になって爆発した。
そして不登校~ひきこもりになったのだと・・・
私たち夫婦は、この現実を受け入れることで、
とても悩み苦しみました。
そして自分たちを責めました。
でも、そこからは何の解決策が出てこないことを、
認めざるを得ませんでした。
昔を変えることはできない、「タラレバ話」は、
何も生み出さないことを夫婦で確認しあいました。
そして、自分たちに今からでもできることは何か?
それだけを考えて行動するようになりました。
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