日本全国の国公私立学校の不登校や
いじめに関する2022年度の人数
調査結果が公表されました。
この事実に関して思う事…
※文部科学省ではこの調査を
「問題行動・不登校調査」
と名付けています。
TVニュースをはじめ新聞など
様々なメディアでご覧になった方も
多いかと思います。
過去最多という人数に驚くのは
当然なのですが、
不登校とかひきこもりというのが
もはや、単なる「学校へ行かない」
という現象を通り越して社会問題
になっています。
※文科省の不登校における定義
「30日以上欠席したこと」
2021年度比で不登校の生徒が
22.1%も増えている。
人数で言えば29万人超えとなって
もうすぐ30万人になる勢いです。
以前このブログでも2021年度の
不登校児童生徒の急増のお話を
させていただきました。
2021年度では前年比24.9%の
増加だったので、増加率は減りましたが
その人数にさらに22.1%
(5万4108人)増えているという
恐ろしい現実です。
ここ2年間で約10万人の増加!
数字だけで言うとわかりにくいですが
例えば全校生徒5000人規模の
大きな学校の児童生徒が10校以上
全員不登校になったのと同じです。
※日本一のマンモス小学校の人数でも
1500人ですから参考にして下さい。
中学校でも1318人が最高です。
◆不登校児童生徒の人数と総数への%
※不登校児童生徒総数:29万9048人
小学生:10万5112人(1.7%)
中学生:19万3926人(6.0%)
中学生においては、生徒数全体に占める
割合が最も多いのがわかります。
もっとわかりやすく言えば、
1クラス40人(だと換算してですが)
そのうちの約2.5人(平均)が不登校
だと言えます。
因みに前回2021年度は、
1クラス40人に対しては2人でした。
つまり2021年と22年の2年間で
約10万人の不登校児童生徒が
増えていることになります。
10万人と言えば、ちょっとした町の
総人口といってもおかしくないほどの
数字です。
この調子で不登校の増加が続くと
数年後には不登校が4分の1を占める
ということも有り得ない話ではない。
平均的な話なので、
全ての中学校に当てはまるとは
言えません。
不登校がほとんどいない中学校も
あるでしょうし、逆に1クラスに
平均以上の不登校生徒がいる事も
あるはずです。
このニュースでもっと問題なのは
「いじめ」
に対する学校側の対応です。
「いじめ」についても今回の調査で
過去最多を更新しています。
◆小中高生のいじめの実態(2022)
※あくまでも学校側が認知したと
される数字である。
小中高生いじめ総件数68万1948件
増加件数(%):6万6597件(10.8%)
小学生:55万1944件
中学生:11万1404件
高校生:1万5568件
支援学校:3032件
そこで問題なのはこれらいじめの
実態人数ではない。
「学校側が認知したとされる数字」
なので、たぶん氷山の一角
とまでは言わないまでもまだまだ
いじめられている子の人数は多い
と考えられます。
どちらにしろ毎年増えているのは
間違いのない事実。
そして「いじめ」が少なからず
“ひきこもり”のきっかけに
なっていることも事実だろう。
この実態に対して教育委員会や
学校側が真剣に対応していない。
すべてを学校や教育委員会のせい
と言っているわけではありません。
現実に起きている事を素直に認め
本気で対応策を願うばかりです。
自己保身するための教育者って
必要なのでしょうか?
そんな学校や先生に大切な我が子を
預けることはしたくありません。
私は、娘の不登校~ひきこもりを
経験したからこそ強く言いたい。
今のような学校ならば、
「行かなくてもいい」
そして極論になりますが、
学校なんて無くても
人間として成長することはできる。
そんなふうにさえ思います。
ちょっと熱くなりましたが、
ひきこもりを経験した父親としての
本心です。
あなたは、どう感じますか?
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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タグ:問題行動・不登校調査 2022年度 いじめ 2022年度 不登校
カテゴリ:昨今のひきこもり事情 [コメント:1]
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