起立性調節障害(OD)

目安時間:約 9分

 

 

 

起立性調節障害(OD)について

 

 

思春期に発症しやすい病気として、

「起立性調節障害(OD)」

 があります。
( ドイツ名: Orthostatic Dysregulation)

 

成長期の10代に多くみられ、
症状は主に起床時に現れる。

 

 

10歳から16歳に多く、日本の小学生
の5%、中学生の約10%にみられるようで
男女比は 1:1.5 と女子の比率が
高めの傾向がある。

 

 

午後には元気になることが多い。

 

 

 

不登校やひきこもりになる原因にも、
なりかねる(病気)です。

 

 

【起立性調節障害(OD)】の症状

【症状】としては、

 

・具合が悪く、朝起きられない。

 

・ひどい頭痛(特に起床時)

 

・立ちくらみ、めまいなどを伴う。

 

・疲れやすく、体がだるい。

 

・夜な眠れない、おなかが痛い。

 

・結果、遅刻を繰り返したりする。

 

・ひどいと不登校にもなる。

 

・午後には体調が回復する傾向ある。

 

 

 

【起立性調節障害(OD)】の原因

【原因】としては、

 

・自律神経のバランスが乱れ

 

・血液が脳や体に行き渡らなくなる。

 

・不眠による睡眠のリズムの乱れ。

 

・理解してもらえないというストレス

 

・概日リズムが5時間程度うしろに
 ズレている事が 原因で午前中に
 交感神経活動が活性化しない。

 

などによって引き起こされるらしい。

 

 

 

【起立性調節障害(OD)】の問題点

多くの場合、

午後には体調が回復する傾向が
あるため、病気を理解していない人
(家族、教師など)からみると、

「怠け」とか「サボり」
 と受け取られる。

 

それによって、病気を理解してもらえず
そのことがストレスとなって悪化する。

 

 

その結果「不登校」や「ひきこもり」
になる割合が高くなる。

 

 

負の連鎖に落ちいると、長期にわたり
日常生活ができなくなることが多い。

 

 

 

【起立性調節障害(OD)】の特徴

起立性調節障害(OD)は病気なので

本人は、

 

「学校へ行きたいとか部活もしたい」

 

という意思があるのにもかかわらず、
身体がつらくて、やる気が出ない。

 

 

行きたい気持ちはあるのに「行けない」
というジレンマを抱える。

 

 

 

つまり、起立性調節障害(OD)は、
通常の「不登校・ひきこもり」
ではない。

 

 

 

【起立性調節障害(OD)】の注意点

親御さんや学校の教師、生徒から、
病気だという認識がなく

 

「単なる怠け」

と思われることが続くと、
本当の辛さをわかってもらえないことで
ものすごい

 

「ストレス」

 

を感じるようになる。

 

 

本来は、学校も部活も好きで
行きたいのに、病気が原因でいけない
にもかかわらず理解してもらえないと

本来、ならなくてもよかったであろう、
本物の

 

「不登校・ひきこもり」

 

になることがある。

 

 

 

【起立性調節障害(OD)】の治療法

治療法は、生活習慣の改善が中心。

 

「水分や塩分を多めに取る」

 

「体を動かす」

 

「時間をかけて立ち上がるようにする」

 

また、

血圧を上げる薬が効くことも
あるようだ。

 

ただし、生半可な知識での対応は
危険なので、必ず医療機関での
診察を受けることが必要。

 

 

 

【起立性調節障害(OD)】治療後のケア

病気だということがわかって、
周りにも理解されると、まわりの対応も
和らぎ、ストレスを軽減できる。

 

ただし、この病気は、

すぐに良くなる子は少ないらしく、
気長に付き合う気構えを持って、
家庭、学校、医療機関の連携で解決
していく努力をするのが望ましい。

 

今までの例では、

どうしても午前中は体が辛くて無理
なので、定時制に転校して午後から
の授業にしたという場合や、

 

どうしても、学校へ行けないので、
高校中退して、
大検(高校卒業程度認定試験)
を受けて、大学へ通っている
場合もある。

 

 

 

【ODに関する私の思う考え】

 

自分の娘が

 

「不登校・ひきこもり」

だったことを考えると、当時はこの
病名すら知らなかった。

 

我が家の場合、

 

「不登校・ひきこもり」

 

の直接の原因は

 

「いじめ」

 

から始まった。

 

 

でも、
起立性調節障害(OD)の症状を、
調べていくうちに、私の娘にも
少なからず

 

「当てはまる」

 

項目があることに気づいた。

 

 

なので、もしかしたら直接原因の

 

「いじめ」

 

はそうだとしても、様々な負の連鎖
を経て、起立性調節障害(OD)の
影響が出ていたかもしれないと、
今更ながら思いました。

 

 

あなたのお子さんが、
不登校になったとしたら、
親としては、ただ、

 

「学校へ行きなさい」

 

「学校へ行かせるべき」

 

という考えを即座に押し付ける前に、
いろんな可能性を考えてみてほしいと、
この病名を知ってなおさら思いが強く
なりました。

 

子供の真意をわかってあげるのは、
とても難しいものです。

 

「甘え」なのか「サボり心」なのか、

「いじめ」によるものか「仲間外れ」

なのか、

 

そして本当に

 

「体が辛くて動けない」

 

のか?

 

難しい判断ですが、基本は子供の声に
耳を傾けることだと思います。

 

 

参考になれば幸いです。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

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