
ひきこもっていた時の娘が夏休みの時。
心が揺れ動く夏休みに、家族としては
どう対応するべきかについて…
夏休みと言えば、中学生や高校生にとっては、
特別なものです。
夏休みの課題はあるのでしょうが、
あの勉強から、学校から解放される気持ちは、
格別なものがあります。
ところが、ひきこもっている子供については、
ほとんど “毎日が夏休み” みたいなものです。
毎日学校へ通うという“修行”とまでは言いませんが、
好きではない授業を受ける毎日からしばらくですが
解放されるわけです。
辛いことやがまんすることがあっての自由は、
やっぱり気持ちがいいものです。
かたや・・・
ひきこもっている子供も、同級生たちが夏休みに
入ったことは、当然知ることになります。
それでも、自分だけは何の予定もない・・・
寂しい夏休みです。
本人は、SNSなどを通じて同級生の夏休み中の、
様々な様子を見ていたようです。
同級生の中には、夏休み遊びに誘ってくれる
女の子もいて、何度か出かけていました。
それでも返ってくると機嫌が良くない。
長い期間会っていない同級生と会話しても、
話がかみ合わなかったり話題についていけない
ということらしかったです。
まあ、当然と言えば当然ですが・・・
それでも娘は勇気を振り絞って出かけたのです。
そして、同級生との時間や環境の格差を感じて、
自分の現状を再確認させられたのでしょう。
一度は同級生と出かけましたが、
その後夏休み中に誘われても断っていました。
気持ちが痛いほどわかりました。
そんな時に何かしてやれるかと言えば、
親でもどうすることもできないものです。
いつか自分の失った時間の大切さに気付き、
また落ち込むこともあるでしょう。
私たち夫婦は、家族として夏休みに何ができるか
考えてみました。
娘にとっては、夏休みではない通常の日々・・・
それでも、できるだけドライブに出かけるなど、
夏休み感を少しでも感じてほしかったので、
行動をしました。
人混みは、嫌がったのでなるべく人の少ない
自然環境に連れ出したものです。
また、連れ出さなくても寄り添う気持ちをもって、
時間を過ごすことを心掛けました。
そうすると、面白いもので保育園や小学校当時の、
好きだったことなどを思いだしたようでした。
お絵描きが好きだった娘は、絵を描いて私に
何度も見せてくれました。
本当に上手だったので、褒めてあげると、
とても喜んだのが印象に残っています。
夏休みに限らず、冬休みや春休みなど、
同級生が楽しんでいる時期というのは、
逆につらいようでした。
友達からの誘いも断り続けることで、
その後誘われることも減ったようでした。
ひきこもりの子供に必要なのは、
自分が必要とされているという気持ちを
感じれることです。
それがないと、
「生きていてもしょうがない・・・」
「何のために生れてきたのか・・・」
「生まないでほしかった・・・」
というひきこもりにありがちな言葉を発して、
親を罵倒するようになります。
夏休みに限ったことではないのですが、
孤独感が増すこの時期には、特によりそう気持ちと、
【あなたは必要とされている】
という気持ちで、ほんのちょっとしたことでも、
褒めてあげてください。
何でもいいんです。
食事で食べた食器を持ってきてくれたり、
ゴミをきちんと捨ててくれたりといった、
あたりまえのことでいいんです。
それの積み重ねは、親子関係の改善に、
徐々に向かっていくことになります。
夏休み、お子さんのひきこもりについて
困っているという親御さんはあなたのお子さんが、
「好きだったことや喜んだこと」
を、もう一度よく思いだしてみてください。
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