
今や日本全国に数十万人いる中高年ひきこもり。
不登校が原因の場合もあることを知っていたが、
自分の娘だけは違うと、何の根拠もなく、
そう思いたかったが・・・
のページでもお話しましたけど、注意深く見ていると、
言動に何らかの変化があります。
私の失敗を読んでみて、あなたのお子さんの様子を、
しっかりと見るようにしてみてください。
さて、
私の娘が
「ひきこもりから脱したい」
というメッセージを、新しい春を迎えるごとに、
出し続けていたのに、気づかなかった。
いや、今から思えば、
「変化を感じていたのに、対応しなかった」
のだと思います。
ひきこもりと対峙する期間が長引くと、
1日1日が、全く同じ状態ではありません。
暴れたり、大声で叫んだり、リストカットしたり、
とにかく心から安らげる日がありません。
特に、毎日娘と対峙している妻は、
本当に大変だったと思います。
ですから、
なるべく娘の機嫌を損ねないように、
それこそ「腫れ物に触る」という表現がピッタリの、
“奴隷状態”
だったのは、間違いありません。
食事から、買い物、排便処理はもちろん、
娘から言われる(指示される)ことにはすべて、
“かしこまりました”
と言ってるのと同じ「いいなり」状態。
でも、これって結局、
「波風が立たないようにしている」
というだけで、ひきこもり解決にはなりません。
「毎日を少しでも何とか平穏に過ごしたい」
という私たち夫婦の勝手な
“その場しのぎ”
でしかありませんでした。
ひきこもり支援機関や支援施設でお会いした、
ひきこもった子を持つ白髪の母親や父親は、
今、私が行ったような毎日を送り続け、
気が付いたら
「中高年までひきこもった子供」
になっていたのだと思います。
親が真剣に対峙して子供に接することができないと、
子供も親に対して本音は話さないです。
こういう毎日は、何も生み出さないどころか、
「娘との心の距離が、どんどん遠のいていく」
だけです。
そんな空しく、寂しい思いしか残りません。
「このままだったら、本当に中年ひきこもりになる」
そんな危機感や焦りを、娘がひきこもってから、
これほど感じたのは、
「娘の出しているサインの意味がわかったから」
にほかなりません。
私たちは、いいのですが娘はまだ若い。
今からでも、やり直せる年齢だということ。
青春を取り戻すには、決して遅くはない!
そう思うと、
もう、居ても立っても居られない気持ちになり、
再度行動に出ることにしたのです。
そして、「あること」がきっかけになり、
ひきこもってから5年以上経過した娘が、
歩き出すことになるのです。
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