定期的に娘が荒れる時期があることに気づく。
それを単なる暴言や暴れとしてしか見なかった。
実は、本人からの大切な“サイン”だった・・・
娘がカウンセリングを受けてから
しばらくして、落ち着きを取り戻して
くれればという思いと逆に、
以前にもまして荒れるように
なりました。
それまでは、
ひきこもって情緒不安定気味でも、
ここまで荒れることがなかったので、
驚きました。
これは何かあるな?
と感じた私たちは、
娘の言動を注意深く観察し、
しばらく様子を見ていました。
すると、
今迄は妻に、
何百回も謝罪させたり、
同じ内容の話を延々としていたり、
というある意味ルーティンのような
荒れ方だったのが、
そのころはしきりに、
「私も高校へ行きたかった」
「青春の楽しい時期を失った」
「彼氏が欲しかった」
という内容に変わっていたのに
気づいたんです。
その時期というのが、
ちょうど3月の終わりころ。
同級生が高校を卒業して、
進学したり、就職したり
という人生の節目の時期でした。
フェイスブックとかツイッター
などのSNSで、同級生のつぶやきや
投稿を見ていたらしく、
「自分だけが置いてけぼり」
という疎外感や不安が
襲ってきたのでしょう。
よく考えれば心情がわかります。
そういったSNSなどでは、
彼氏との写真だったり、
デートの様子だったりといった
【リア充】を、見て羨ましく
なったようでした。
その気持ちは、わかります。
だから、この時期の荒れ方は、
異常なくらいだった。
青春を楽しく過ごさせて
あげられなかった罪悪感で、
私たち夫婦は、悲しい気持ち
になりました。
その時に、
「そういえば、今回のようなことが周期的にあった」
ということを思い出しました。
今から思えば、
中学校の卒業や高校への入学時期、
新学期が始まる次期など娘の同級生
たちが新しい環境になる次期です。
その時に、娘は
「新しい環境になりたくても」
同級生と同じように
「新しい環境になれない」
そんな自分がもどかしく、寂しく、
不安で、どうしようもない感情に
襲われていたのだと思います。
春先になると、
症状が出ていたことを思えば、
これは間違いなく娘から私たち夫婦への
「たすけて、というサイン」
だったのは、
間違いないと確信しました。
でも、一方でそんな「サイン」に
気づいてあげれず、青春の大切な期間を
過ごさせてあげれなかった事実に、
後悔してもしきれませんでした。
カウンセリングを受けた
心療内科の先生からは、
「本人がその気になるまで見守ることも大事」
「歩き出すのを待ちましょう」
と言われたこともありました。
確かに、無理やり学校へ行かせても
解決しなかったと思いますし、
タイミングも大切かと思います。
でも、
我が家の場合は長すぎたのです。
「待つこと」
は、ある意味
「放置すること」
と、何ら変わらないのだ
と知りました。
「本人が歩き出すまで、見守る」
という、親にとっては
「大義名分」
であるかのような、耳障りの良い
言葉を錯覚して、自分たちに
都合のいい解釈をして
「現実から逃げていた」
のだと思います。
この経験を境に、私たち夫婦は、
「見守る=逃げている」
という認識を共有して、
真剣に娘と対峙して、
ひきこもりを解決しようと
新たに決心したのでした。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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