若者より多いのが実は中高年ひきこもり。
中高年ひきこもりは、他人ごとではない!
何故なら私の同級生はもはや “ニート”
同然の中高年ひきこもり…
私は、
プロフィールにも書きましたが、
現在50代(アラ還)です。
私の同級生のほとんどは、
成人した子供がいたり孫がいたりと
家庭をもっているのがほとんど。
それでも何人かは、いまだに独身
という男女も数人はいるようです。
実は、
私の友人で割と仲の良い同級生で
未婚の男性がいる。
高校時代の同級生で、
身長も180cm超えの大きい男。
一見すると、
とてもやさしそうな男で、
第一印象は決して悪くはない。
性格もどちらかと言えば穏やかで
女性から見ても「優しそう」
という印象を持たれることが多い。
既に妻子がいて、子供がいても
不思議ではないくらいの雰囲気で、
決して「問題がある」わけでもない。
そんな彼は、
高校を卒業後大手ゼネコンに
就職し20年以上勤務していた。
人生が変わり始めたのは、
勤めていた大手ゼネコンが業績不振から
早期退職者を募ったこと。
彼も悩んだようだが、
将来性に不安を感じて、
早期退職を選んだわけだ。
20年以上の勤務実績と早期退職
による退職金にいくばくかの加算が
あったようで、ある程度まとまった
お金を手にしたようだ。
その後、
現在まで約20年前後になるが、
ほとんど働くことなく暮らしている。
ひきこもりと言ったが、
本人はいたって普通で、
買い物にも行けば外食もする。
いわば、
「明るいひきこもり」
「健全なひきこもり」
と言ってもいいくらいの
“ニート”に近い状態です。
母親と2人暮らしで、
兄弟はいるが兄弟も未婚。
現在の生活は、
母親の年金と自分が持っている
退職金の残りで細々と暮らしている。
母親も結構な歳なので、
本人とたまに会う機会があると、
「このままで大丈夫なのか?」
とか、
「仕事しないのか?」
と私から問いかけることが多い。
近い将来母親が亡くなって、
1人になっても大丈夫なのか?
というのが、
私の余計な心配なのだが、
本人曰く、
「気に入った仕事がなくてなぁ~」
「でもあんまり仕事に行く気がしない…」
というなげやりな感じ。
私の同級生の彼は、早期退職
という形で、社会との接点が
なくなってしまった。
そして、言い方は悪いが
「しばらくは生活できるだけのお金を持った」
ことから、働く必要がなくなった。
たぶん、
金銭的にどうしようもない状態に
ならなければ、動き出すことは
ないだろう。
中高年ひきこもりにも
いろんな原因がある。
中学や高校などの不登校が原因で
中高年ひきこもりになる場合は、
18%くらいと聞いたことがある。
後は、
大学卒業後や社会人になってから、
会社を辞めて中高年までひきこもる
という場合が多いらしい。
中高年ひきこもりの多くは、
親と同居している場合が多く、
金銭的には、親が生きている間は
親のお金を食いつぶす。
一概には言えないが、
私の同級生と同じように
「働かなくても生活できる」
という環境は、中高年ひきこもりを
生み続ける要因の1つであることは
間違いないだろう。
中高年のひきこもりを持つ親御さんが
最も心配することがある。
それは
「私が死んだらこの子はどうなる?」
ということである。
どのくらいの確率なのかは
定かではないが、親が亡くなったら
自立していく例も少なくない
と聞いたことがある。
本当の崖っぷちに立たされなければ
本気で動かないということ。
事例としてあったのは、
中高年でひきこもった本人を
一人にするという方法です。
ひきこもっている本人の状況にも
よりますが、買い物や外出には
普通に出て行けるタイプ。
いわゆる
“ニート”化したひきこもり
には、効果があった事例があります。
具体的には、親が家から出て
あとは本人にまかせてしまう。
という方法です。
親御さんは、
「そんなことしたら大変!」
と感じることが多いそうですが、
やってみたら案外大丈夫だった。
という声があるのも事実。
何よりも本当に大変!なのは、
今の状態が永遠に続くことです。
小中学生ではないのですから、
自ら目覚めて自立させるには、
有りだと思います。
中高年ひきこもりの親御さんからの
話を聞けば聞くほど
ひきこもりが長引けば長引くほど
「ひきこもりの解決が難しくなる」
そして
中高年ひきこもりが、
「若者のひきこもりよりも厄介!」
と言われる所以(ゆえん)が、
理解できます。
あなたは、どう考えますか?
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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