
不登校の子どもが本音を打ち明けるには、信頼関係の構築が不可欠です。本記事では、無理に聞き出すことが逆効果である理由や、子どもが自ら話し始めるまでのプロセス、親ができるサポートについて詳しく解説します。
親は、子どもが学校へ行かなくなった理由を知りたいと思うものです。
しかし、本人がそれを打ち明けるのは大きな勇気が必要です。
では、子どもが自ら話し始めるのはどのような時なのでしょうか?
子どもはしばらくの間、週に数日だけなんとか登校していました。
しかし、次第にその回数は減り、ついにはほとんど学校へ行かなくなってしまいました。
一時期は保健室登校をすることもありましたが、それも続かず、最終的には完全に引きこもる状態に。
娘が学校へ行かなくなった理由を知ったのは、つい最近のことです。
それも、妻を通じて初めて聞きました。
娘はもともと真面目で優しい性格で、親に心配をかけたくなかったのかもしれません。
不登校や引きこもりに関する親同士の集まりでは、
「原因を聞き出すのは難しい」
とよく言われています。
妻も、日々の会話の中でつい
「どうして学校へ行きたくないの?」
と尋ねてしまうことがありました。
しかし、その問いかけに娘は強く反発し、時には感情を爆発させることもありました。
この経験から、無理に原因を追及することは逆効果だと学びました。
子どもが自ら話し始めるまでは、そっと見守ることが大切なのです。
私たち大人でも、辛い経験や思い出したくない過去に触れられるのは苦痛です。
それと同じように、子どもにも心の整理をする時間が必要でした。
そして、娘が自分から語り始めた時、彼女はようやく気持ちに折り合いをつけることができたのかもしれません。
娘が不登校になった理由は、「仲間外れ」という形のいじめでした。
女子特有の陰湿なもので、当時の私たちはそれを知ることもなく、
「とにかく学校へ行かせること」
だけを考えていました。
もしもっと早くその事実を知っていたら、
「学校に行かなくてもいいよ」
と声をかけることができたのに——。
そう思わずにはいられません。
娘が不登校の理由を話した際、こう言ったそうです。
「私が学校に行きたくないと言った時、無理に行かせようとしなかったことに感謝している」
と。
不登校の理由を聞くまでに時間がかかりましたが、それは彼女にとって必要な時間だったのかもしれません。
子どもが不登校の理由を話す時、それは親を信頼した瞬間です。
学校の先生や友達を信用できなくなった時、頼れるのは家族だけ。
家族の絆と信頼関係の大切さを、改めて実感させられた出来事でした。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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カテゴリ:不登校・いじめ・仲間外れ [コメント:0]
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