ひきこもりに厄介も何もひきこもり自体
厄介だと思われるでしょう。
でも、特に厄介なタイプがあるのです。
ここで言う
「厄介なひきこもり」
は、ひきこもりの中でも特に
「質(たち)の悪いひきこもり」
のことを指します。
「質(たち)の悪いひきこもり」
という言い方は適切ではないかも
しれません。
それでも、あえてこのように呼ぶのは、
明らかに解決しにくいからです。
どういったひきこもりが厄介で
解決しにくいのかをお話させて
いただきます。
明るく元気なひきこもり
明るいひきこもりとは、
家にひきこもってはいるものの
外出もできて、コンビニどころか
どこへでも行けるという
言わば、
「普通の生活ができるひきこもり」
になります。
家族と食事もしますし、
普通の会話なら普通に話もします。
ただし、
ひきこもりについての苦言や
働かない事に対する非難をされると、
驚くほど流暢に言い訳をして口では
勝てない程に丸め込もうとします。
ああ言えばこう言うという感じで、
とても頭がまわります。
その頭を違うことに使って欲しい
と思うくらい頭が回転します。
それだけならいいのですが、
このタイプのひきこもりはほとんど
ニートで仕事をしようとしません。
長期ひきこもりに多くみられて、
中高年ひきこもりに多いタイプです。
そして、口で親を言いくるめて
親のお金で生活を続けています。
また自分でもそれをわかっていて
仕事をしなくても生きていけると
思っています。
このタイプは、
親が年金生活しか収入が無くても
お構いなしで、親が死ぬまで
お金を吸い上げ続けます。
親が将来を心配して、
仕事をするように勧めてみても
「今、いろいろ考えているから…」
「このままでいいとは思ってない」
「落ち着いたらそのうち…」
「体調が悪いから良くなったら…」
「自分が一番わかっている…」
などとその場しのぎの言い訳に
終始して5年とか10年という長い
ひきこもりを続けていきます。
いうなれば、
「確信犯的ひきこもり」
と言えます。
ここまでくると、ひきこもりではなく
もう「ニート」です。
悪いい方をすれば、
働かずに遊びまわっているのが
「ニート」です。
このレベルになると
ひきこもり解決への対応ではなく
ニートへの対応が必要になります。
中高年ひきこもりに多いのが
このタイプで34歳以降も続くと
SNEP(スネップ)
と呼ばれ59歳までのニートを指す
言い方になります。
因みに
SNEP(スネップ)とは、
孤独で(solitary)無職(non-employed)
な人達(person)を指す和製英語です。
家庭内暴力型ひきこもり
もうひとつの厄介なひきこもりは、
「家庭内暴力型ひきこもり」
になります。
これは文字通り
日常的に暴力を繰り返し
親御さんを暴力による恐怖によって
言うことを聞かせようとするタイプ
になります。
親に対して暴言を吐いているうちは
まだ我慢もできるでしょうが、
毎日のように暴力を振るうように
なった場合は特に問題です。
親御さんによっては、
子供に負けまいとしてさらに強く
ふるまったり力でねじ伏せようと
される方もおられます。
その為に身体を鍛えて備える
などという親もいるようです。
ですが、
それは根本的な解決にはならず
本末転倒の対応です。
年齢と共に親子の体力が逆転する事は
火を見るよりも明らかです。
家庭内暴力は、自分より弱い者が
対象にされることが多いです。
親御さんでも、母親がターゲットに
なることが多いのはそのせいです。
父親に抑圧されたり高圧的な言動に
恨みを抱いている子供は、体力的に
自分のほうが上回ったのがわかると
父親に暴力で仕返しする場合も
あります。
暴力による犯行がエスカレートし、
四六時中暴れるようになる場合は
ひきこもり対応ではなくもはや
DVや家庭内暴力への対応が
必要になります。
ただし、家庭内暴力型ひきこもりは
暴力に訴える原因がわかりそれを
解決することで一気に解決した
という事例も多々あります。
暴れるとか機嫌が悪いというのは、
裏返せば
「現在の自分に満足していない」
「何とか普通に戻りたい」
という気持ちの表れでもあります。
そういう意味では、
「明るいひきこもり」
のほうが厄介だと言えるかもしれません。
厄介なひきこもりの解決方法については
今後メールマガジンやブログを通して
詳細をお話させていただきます。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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