不登校やひきこもりになると無理やり
学校に行かせようとする強制的な方法
は返って状況を悪くすることが多い
という認識が広まっていますが…
私自身ひきこもった娘に対して、
「学校へ行かなくてもいい」
という決断を、ある時期に下しました。
でも実際は私が決断しようがしまいが、
娘の意志は固く
「絶対に行かない」
と言って、不登校になりました。
最近は、不登校という言葉すらも
「不適切である」
という考えが出てきています。
私の娘が不登校~ひきこもりだった
当時とは、だいぶ変わりました。
不登校やひきこもりの子を持つ親御さん
の発信するSNSをよく目にします。
文科省をはじめ各自治体や学校なども
やっと重い腰を上げ始めたところ。
そして今や小中学生の不登校生徒数は
過去最高を更新し続けています。
世の中の人々が、
「これはただ事ではない」
とわかるくらいに人数が増えた。
以前のページ
にも書きましたが、
全国の不登校小中学生が30万人に迫る
という状況です。
不登校児童生徒を持つ親御さんも
同じ様に増えているわけです。
言い換えれば、
「不登校の子を持つ親の仲間も増えた」
とも言えます。
不安な気持ちを共有できる戦友?
が増えたような感じでしょうか?
ですからSNS投稿や閲覧をして
ストレス発散しているんだなぁ~
と感じる投稿もよく見かけます。
それはそれで親御さんたちは、
精神的ストレスを減らせるならば
とてもいいことです。
私の場合、そういう発散方法はなく、
今ほどSNS投稿も多くなかった。
そんなSNS投稿を見ていると、
割と「あっけらかん」としている
親御さんが多く見受けられる。
でも、
言葉の端々から感じることがある。
それは、
「子供の将来への不安」
を心の奥に秘めていることです。
“学校へ行かなくてもいいよ”
と言うことはできるかもしれないけど
本心はどうなのか?
っていうことです。
私の娘がひきこもっていた当時は、
正直再登校して欲しい
と思っていました。
たぶんですけど、
今でもそう思っている親御さんは
少なくないのではないだろうか?
そう思います。
個人的には、
「再登校ありき」
という考えはとても危険だと感じます。
先程も言いましたが当時娘に
“学校へ行かなくてもいいよ”
と言いましたが、内心は違っていた。
出来る事なら中学校へ戻って欲しい。
そう思う気持ちを出さない様にして
いかにも
“娘の気持ちに寄り添った父親”
を演じていたと今更ながら思います。
今、不登校やひきこもりのお子さんに
「学校へ行かなくてもいいよ」
と言った親御さんには私と同じように
心の隅っこに本当は
「再登校して欲しい」
という気持ちがあると思います。
その気持ちを無くすことは、
とても難しいことでしょう。
でも、子供に一度言ったことは、
親として一貫したブレの無い態度が
大切です。
今から思えば、当時娘に言った
“学校へ行かなくてもいいよ”
は間違っていなかった。
それは、娘のひきこもりを解決した
私が確信を持って言えることです。
今は、私の娘の時よりも
学校以外の選択肢がとても多いので
子供自身が選べる環境です。
フリースペースやフリースクールは
もちろん、子供に応じたいろんな
学校が増えています。
子供の人生は親のものとは別です。
子供自身が決めればいいのです。
親は子供の為にあらゆる選択肢を
サポートしてあげることです。
最後に
「学校へ行かなくてもいいよ」
と言ってくれた親に対して子供は
「自分の気持ちをわかってくれた」
という気持ちになっています。
信頼する気持ちが生まれています。
ですから間違っても
「そろそろ学校へ戻ってみる?」
などと言ってはいけません。
せっかく信頼の芽が出始めたのに
すべて台無しになります。
「勉強しなさい」
と言わない親の子供が言わなくても
自分の意志で勉強するように、
信頼されていると感じた子供は
自分の考えを持って、自分の足で
歩き始めます。
一度子供を信頼した言動をとったなら
それを一貫することです。
違う気持ちが心のどこかに
あったとしても…
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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