ひきこもりを解決した後の問題は
社会復帰をどうしていくかです。
ひきこもりに一番ネックになる
人間関係の経験不足を補うには!?
今回は、
今まで全くお話をしていない、
娘が最終的にひきこもりを解決した後
具体的にどうやって社会復帰
することができたのか?
についてのお話になります。
今まで何度も言っていますが、
「親子関係の改善なくして
ひきこもり解決はない」
ということは、間違いありません。
ただし、
どんなに親子関係や家族関係が良好でも
社会復帰となると話は別です。
前にも言いましたが、
ひきこもりの早い時期に、
「再登校」
が出来て、学校を卒業して高校や
大学、または就職と歩んでいけたなら
ひとまずは社会復帰の第一関門突破
と言えるでしょう。
再登校が、
転校先だろうとフリースクールでも
構いません。
とにかく、
人との関わりを持てる集団の中で、
卒業して新しい学校や社会へ歩み出す。
それ自他がもう、すばらしいことです。
たぶん本人にとっては、
大きな自信になるでしょう。
でも、私の娘のように
中学校もほとんど行かず
高校進学もせずに過ごした場合。
親子関係が良好になっても、
そう簡単に社会復帰できるはず
はないのです。
どうしたものか?
私と妻は悩みました。
そして、
いろんな情報を探しまくる毎日が、
またやってきました。
そんなある日、
ついに娘が社会復帰を果たすための
ある方法に出会ったのです。
娘がひきこもってから
既に6年経過していました。
ひきこもりを解決して私たちと普通に
会話できるようになった時点で正直
有頂天になっていました。
ひきこもりを解決して親子関係は、
とりあえず良好ではあったものの
将来に対する不安は、私たち夫婦も
そして本人も持ち続けていました。
よく考えればわかることなのに
今更ながら浅はかだった。
「社会復帰」
という壁が立ちはだかります。
考えてみれば、そりゃそうですよね。
中学校も高校も行っていないのに、
社会人として働き始めるなんて
どう考えてもできるはずがない。
「高校くらい出ておかなければ」
という私たち親の常識を
娘が一番感じていたようだった。
学歴が全てではない
という認識は私も持っています。
それでもイザ就職活動をすると
履歴書の最終学歴は中学卒業
と書かなければならない。
それは本人にとって
高卒や大卒よりも不利になるのは
間違いのない事実だった。
実際に仕事をする上では
単なる肩書にすぎず意味がない
と言ってしまえれば楽である。
でも実際はまだまだ学歴による
選別があることは私も認識
していた。
学歴自体に価値がある
というよりも自分でしたい仕事を
選べる自由の範囲が、悲しいかな
限られてしまう。
それが現実の社会であり
今の日本の実情だろう。
私がいままで口を酸っぱくして
言っていた再登校(復学)すること
の意味はここにもあった。
「この先どうしたらいいんだろう?」
私たち夫婦は、
親として思うのは当然ですが、
実際に生きていくのは娘本人です。
相当悩んでいたと思います。
後は自分で何とかしろ・・・
そんなことが言えるはずもなく、
何とか社会生活がまともにできる
ように、どうするべきかを
模索しました。
とても厳しい状況ではあるけれど、
前進しようとする娘の気持ちを
応援し続けるしかない。
私は新たな決意を持って娘と共に
歩いて行くことを誓った。
そして見つけました。
それは・・・
【親元を離れて暮らすという方法】
親といっしょにいても
教えてあげることができない事。
それが
「他人とかかわることで、
他人から学ぶこと」
に他なりません。
人間は生まれてから、まず親、
そして家族、それから学校や
地域社会とかかわることで
人格形成されるものです。
親以外の家族以外の人間との
かかわりは、娘にとって一番
必要なことでした。
そこで私たち夫婦は、
親元を離れて暮らす、合宿型の
ひきこもり自立支援施設?
なるものを、必死で探し続けました。
日本全国、
いろんな地域にある共同生活型、
いわゆる「合宿型」のひきこもり
自立支援施設は、調べれば調べるほど
思った以上にありました。
一昔前話題になった、
「戸塚ヨットスクール」
的な、スパルタタイプの施設も
あるようでした。
インターネットで検索してみると、
けっこうな数がヒットするのですが
中には実際に運営されていない
ような施設もあるようでした。
また、ホームページはあるものの、
現在は閉鎖されている施設なども
ありました。
評判についても、ネット上の書き込み
だけでは、信憑性に欠けるようなもの
も多かったので、私たち夫婦は実際に
自分たちの目と耳で確かめること
にしたのです。
自分の娘を、
親元から離して預けるのですから、
いい加減な気持ちではできません。
運営しているところや運営者に直接会い
また実際にそこで生活している寮生の
現実を確かめるために奔走しました。
遠く離れた県外の施設も多かったので、
時間と労力は大変なものでしたが、
実際に訪問したことは正解でした。
どんな部屋に住めるのか?
周りの環境や寮生の管理状態や年齢構成
そしてどんなカリキュラムがあるのか?
費用はどのくらいかかるのか?
どんな実績がある施設で、
運営者の人間性は問題がないか?
様々な比較をしながら選びました。
最終的には、
自分の娘に一番合いそうな施設を
総合的に判断しました。
結果ある1つの施設がいいだろう
ということで、娘に話してみました。
その当時は、
親子の会話もできる状態だったのと、
本人も危機感を持っていたこともあって
話はすんなりと聞いてくれました。
そして、
その合宿型のひきこもり自立支援施設を
娘といっしょに見学することに
なったのです。
ただ、問題がありました。
私たち夫婦が選んで、娘に話した施設は
とても良い環境と運営者だったのですが
自宅からは数百キロ離れた県外でした。
あまりにも遠いので心配は尽きませんが
見学することを決意した娘の気持ちも
考え私たち親子は断腸の思いで
決意したのでした。
施設へ訪問してからの経緯については、
長くなりましたので別ページにて、
説明させていただきます。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございます。
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