ひきこもりになる子供は自ら好んで
ひきこもりになった訳ではありません。
必要に迫られてどうしようもなく
そうなったのです。
どういうことかと言うと…
我が子がひきこもりになった時、
あなたはどう思われて、
どう感じましたか?
私は
「まさか、なんでうちの娘が…」
と思ったのを鮮明に覚えています。
そして
全く初めての経験だったので、
とても狼狽し、どうしていいのか
わからず妻と共に自分達を責める
毎日が続きました。
「子育てが間違っていたのだろうか?」
そう思わざるを得ませんでした。
それから
いろんな方法を学び実践していくと
様々な事実を知ることとなりました。
私の娘は、中学校での“いじめ”
が原因で不登校~ひきこもりに
なりました。
当時娘から私たちに“いじめ”を
受けていたということは
話してくれませんでした。
なので、
原因が全くわからない私と妻は、
ただオロオロするだけで何も対処できず
時間だけが過ぎていきました。
その後だいぶ経って娘本人の口から
“いじめ”に遭っていたことを知らされ
愕然としたのを思いだします。
「辛かっただろうなぁ」
「かわいそうに、何故いじめなんかに」
そんな想いとは裏腹に娘のひきこもりが
本格的に始まってしまいました。
さて、
私の娘の場合は“いじめ”が発端
ですから
「自分の身を守るために」
不登校を選んだのです。
親にしてみれば、
自殺されるくらいなら
「学校なんて行かなくてもいい」
とさえ思います。
でも、一歩間違っていたら
娘もどうなっていたかわかりません。
今思うと、寒気がします。
ひきこもる子供というのは、
「ひきこもろう」
とか
「ひきこもりたい」
と思ったり考えたりしてひきこもる
わけではありません。
本人が、
自分ではどうしようもない状況になり
自分の身を守るために「ひきこもる」
のです。
だから
ひきこもること自体が悪いことではなく
精神的なプレッシャーに耐えられずに
生きていくためにしかたなく
ひきこもったということです。
ひきこもらず、我慢して学校に行き続け
自ら命を絶つくらいなら
ひきこもった方がいいのです。
今だから言えますが、私の娘には
「よくひきこもってくれた」
と声を大にして言いたいです。
全国には中学生のひきこもりが何万人
いや何十万人もいます。
残念ながら毎年自ら命を絶つ中学生も
後を絶ちません。
ひきこもるというのは、
本当に緊急事態であることを親は
理解する必要があります。
学校に行けないほど辛く苦しい
そのままでは気が狂ってしまうほど
だから一時的に緊急避難したのが
「ひきこもり」なのです。
人間が本来持っている
“自己防衛本能”
を行使したに過ぎないのです。
家が火事になって逃げだすのと
何ら変わりません。
ひきこもっていた当時の事を
娘に聞くと
「自分でもどうしてひきこもりに
なったかわからなかった」
「まさか自分がひきこもるとは
思ってもみなかった」
と言っていました。
また、こうも言っていました。
ひきこもる事が良くない事だとは
自分でもわかっていた。
だけどひきこもってしまったら
「自分ではどうすることもできなくて
そうなる自分を止められなかった」
そして、
「学校へ行かなくてはダメだと思っても
身体が言うことをきかず無理だった」
そう話してくれました。
つまりひきこもったことは本能であり
本人にはなすすべがなかったのです。
自分で自分をコントロールすることが
出来ない状態になっていたのです。
そういう精神状態だということが
分かっていたならば、
「とにかく学校へ行きなさい」
とか
「学校を休むなんてとんでもない」
「うちからひきこもりなんて恥」
といった
親の、上から目線や世間体を気にした
言葉は、どれだけ本人を苦しめているか
お分かりいただけるはずです。
今お話したことはとても重要なので
以下にまとめます。
1、ひきこもること自体は本人が自分の身を
守るために必要だったので決して
悪いことではない。
2、ひきこもった当初本人に
悪気はなかった。
3、ひきこもりから脱したいと思っていたが
自分で自分をコントロール出来なくて
どうすることも出来なかった。
ですから、
今からでも引きこもっているお子さんを
責めるのはやめてください。
さて
私の娘が学校での“いじめ”が原因で
ひきこもりになったことを例にして
お話させていただきましたが、
実は…
それ以外の理由でもひきこもりになる
場合があります。
長くなりましたので続きは
次回以降お話させていただきます。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
メールマガジン
ブログランキング
カテゴリ:ひきこもりになる理由と原因 [コメント:1]
[…] ひきこもりになる理由は自分を守るため […]