
中高年のひきこもりが多いとは思っていたが、
まさかこれほどの人数がいることに驚き…
先般、内閣府が発表した
「中高年ひきこもり」の全国規模の数を、
ニュースや新聞で見ました。
ご覧になった方も多いはず・・・
ひきこもりは若年層のものという、
ある意味「社会的常識」になっていたことが、
根底から覆されたように思います。
中高年がひきこもりになったきっかけ
を見ても、
「退職」や「人間関係」が多くを占めます。
ひきこもりは、若者特有のものではない!
ということが言えます。
以前にお話ししましたが、
私も「ひきこもりの親の会」なるものに、
多数参加してきました。
そして、参加者の半分以上が白髪の高齢者
という現実を目の当たりにしました。
もう5年以上前になるので、
その時すでに、最近話題になっている
中高年ひきこもりの子と高齢の親が孤立する
「8050(はちまるごーまる)問題」
というのは、既に顕在化していたのです。
当時参加した「ひきこもりの親の会」では、
10年とか20年以上のひきこもりの子を持つ
親御さんが多く見受けられました。
「ひきこもりの親の会」で集まって、
何をしているのかというと、
互いのひきこもり状況を発表していました。
そして、会の運営者?的な方が、
「それは大変ですね、がんばりましょう」
的なコメントをされていました。
でも、実際そこに集っている親御さんは、
「どうしたらいいのかわからない・・・」
という状況だから集っているわけです。
私の娘は、当時ひきこもって2~3年?
くらいだったと思います。
「ひきこもりの親の会」に参加したことで、
この親御さんたちのようになりたくない!
と真剣に恐怖を覚えて、
それ以来二度と参加しませんでした。
さて、ここからは私の考える「ひきこもり」
についてお話します。
ひきこもりは、ご存知のように、
「感受性が強い」などの性格的要素が
引き起こす場合が多いです。
私は、中高年ひきこもりの子供を、
もっているわけではないので、
その解決法はわかりません。
でも、先般の内閣府が発表した中高年の
ひきこもり状態にある人の比率は、
全体の1・45%。
つまり全員がなっているわけではない。
それは当然ですよね。
先程中高年ひきこもりになった原因で、
「退職」や「人間関係」が多いと言いました。
私の個人的な考えとして聞いてほしいのですが、
ひきこもりになりやすい性格もさることながら、
自立して生きる力が弱いのだと思います。
私の娘も同じです。
中学や高校などで、不登校やひきこもりになると、
学校も社会と同じで「人間関係」を学べません。
そして若年の時期に、不登校とかひきこもる
というのは、自分を守る為とはいえ、
現実から逃れることだと思います。
社会に出て、イヤなことや自分に不都合なこと
があったときに、乗り越えるのではなく、
逃げるという選択肢を知っいるということ。
すべてのひきこもりや中高年ひきこもりを、
そうだと言っているのではありません。
中には精神を病んでいる重篤な場合もあるので、
一概に言うつもりはありません。
私の娘は、何とかひきこもりから脱しました。
それでも、日々の様子を見ていると、
やっぱり「自立して生きる力」というのは、
まだまだ弱く不安定だと感じます。
そして私の娘に関して言えば、
ひきこもった経験のない同世代よりは、
将来イヤなことや自分に不都合なことに対して
逃げた経験があるという事実があります。
ですから、今不登校やひきこもりで悩んでいる
親御さんには、何度も言いますが、
「なるべく早い時期に解決してほしい!」
「できることなら再登校してほしい!」
と言い続けているわけです。
中高年ひきこもり・・・
本当に他人事ではないと感じる
今日この頃です。
最後までお読みいただいて、
ありがとうございました。
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