ひきこもった娘との
コンタクトができたのは、
唯一私の妻だけでした。
毎日暴れる娘と対峙した妻が
ついに・・・壊れた!
ひきこもりで一番大変だったのは、
毎日のように暴れ、暴言を吐いたり、
時には泣き叫ぶという
異常事態でした。
毎日罵声を浴びて、
四六時中謝罪をさせられ、
妻はノイローゼ状態になりました。
娘の部屋へは、食事や着替え、
排尿処理など、ほとんど奴隷のような
扱いを数年間受けて、精神状態が
おかしくなったのです。
私でも、頭がおかしくなるでしょう。
妻の目からは、
もう生気が消えていました。
娘の状況を話せるのは、私だけです。
でも、
私は仕事もあるので四六時中妻と、
いっしょにいてあげることはできない。
結局、
私の両親からも咎められることが多く、
気持ちの持っていく場所が
なくなったのです。
そこで、
娘ではなく妻を診療内科へ連れて
診察をしてもらいました。
診療内科では、
娘の状況も詳しく話して、
専門のカウンセラーにも
会いました。
ひきこもりのカウンセリングでは
県内でも有名なメンタルクリニック
へも行きました。
娘本人が、カウンセリングを
受けないので、カウンセラーも
困っていたようでした。
それでも、
ひきこもりのいろんな子供を、
診察したことのある精神科医からは、
「発達障害、解離性障害、うつ病」
などの可能性を指摘されました。
その上で、
妻の精神状態を診察してもらうと、
このままだととても危険だと
言われました。
娘と四六時中いっしょにいること
自体が、お互いに悪影響を及ぼして
いるとのこと。
即ち
「共依存」
になっている可能性が高いと。
そして医師から言われたのは、
「娘さんと距離を置き、離れてください」
というものでした。
妻は、
耳を疑ったと言ってましたが、
つまり、
「放置しなさい」
ということです。
つまり、
子供を家(部屋)にひとりにして、
暴れてもどうしようもない状態を作る。
そして、
自立しなければどうしようもない
という状態に追い込む?
という方法を提案されたのでした。
娘と四六時中いっしょにいること
自体が、お互いに悪影響を
及ぼしているというのは、
私も感じてはいましたが、我が家は
核家族ではなく、私の両親も住んで
いるので、現実的に私たち夫婦が、
放置して家を出るというのは
不可能でした。
そういう現実的な問題もありましたが
それだけじゃなく、
「何かが違うような気がする」
と思って妻とも相談し、その方法は、
本当にどうしようもなくなった時に、
もう一度考えようという結論に
なりました。
とはいうものの、
娘の状況は悪化するばかり。
そこで、
それ以外の解決方法を求めて、
新たな支援組織を探しまわる日々
が続きました。
こんな酷い状態でしたが、あること
がきっかけで、ひきこもりから
脱することになります。
詳しくは、次回以降でお
話させていただきます。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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