
ひきこもりの原因は幼少期の愛情不足と言われ、
過去の育児を省みて自分を責めていませんか?
そう思っている間は、解決が遠退きます。
自分の子供が、
不登校やひきこもりになった時、
親御さんのほとんどが思うこと・・・
「私の育て方が間違っていたのだろうか!?」
あなたも、そう思った経験はありませんか?
私も妻も自分を責めました。
でも、いくら責めてみても、
「もしかしたらあの時こうすれば・・・」
とか、
「あの時期の対応がこうだったら・・・」
という “たられば” 的な後ろ向きの
ネガティブな感情しか出てこない。
あなたも、そうやって自分を責めていませんか?
ひきこもりになる子は、
幼少期の愛情不足だとか、過保護、過干渉が
原因だといわれることが多いです。
今現在ひきこもりの子を持つ親が、
過去に戻って“育てなおす”ことができるなら、
誰だってそうしたいと考えるでしょう。
でも、それはタイムマシンでもない限り、
不可能な話でしかありません。
そんなことを考え、自分を責め続けている間に、
どんどん年月が経っていくだけです。
私たち夫婦がそうでした。
そして6年以上の、本人にとっての貴重な
青春時代を“ふい”にさせてしまいました。
当時は出口の見えない真っ暗闇のトンネルを、
うなだれて歩いているようなものでした。
まったく光が見えないどころか、
どんどん暗闇に吸い込まれていくような…
あなたのお子さんには、私たちのような思いを、
してほしくないと思います。
自分を責める気持ちは、痛いほどわかります。
でも、今だからわかるのですが、
それは何の解決にもならないです。
それどころか、親自身が疲れ果て疲弊して、
“ひきこもりから子供を救ってみせる”
という気持ちが萎えていきます。
そして、
「どうして私の子供だけが・・・」
という被害妄想に近い感情で埋め尽くされ、
毎日生きていくこと自体が苦痛になります。
言葉は悪いですが、
「いっそ死んでくれたら・・・」
と思ったことは1回や2回ではありません。
それほど、ひきこもりというのは、
私たちの精神状態を破壊するほどのすさまじい
戦いだったことは間違いありません。
私は、父親ですから娘と毎日直接対峙してたのは、
妻です。
毎日、妻の疲弊した様子や泣き顔を見て、
「このままで、娘はひきこもりをいつの日か
本当に脱することができるのだろうか?」
という気持ちしか持てませんでした。
娘の状態は、それくらい酷い状況でした。
それでも、
「いつか必ずひきこもりから立ち直るはず!」
と、自分たちに言い聞かせるようにして、
何とか毎日を送っていたものです。
そういう状況でも、私は生活を維持するために、
仕事へ出かける必要がありました。
妻は、娘のひきこもり状態が酷くなってから、
仕事を辞めてしまいました。
私たちの思いとは逆に、娘のひきこもりは、
どんどん酷くなっていきました。
どれくらい酷かったのか?
当時の状況を思い出すだけで、私と妻は今でも、
フラッシュバックするような悪寒に襲われます。
幼少期の育て方を後悔して嘆くよりも、
その不足した愛情を今からでも注ぐことで、
子供の関係は改善できます。
親子関係の改善なしに「ひきこもり」の解決は、
ありえません。
私たちがどうやって「親子関係」を改善し、
娘との信頼関係を取り戻したのか?
については、次回以降でお話させていただきます。
最後までお読みいただいて、
ありがとうございました。
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